【健康保険】保険の相談に行く前に、知っておきたい健康保険

「保険の見直し相談」というワード、最近至る所で目にしませんか?

私も金融機関勤務でわりかし堅い仕事に就いているため、まわりにいる人も皆当たり前のように複数の保険に加入しています。

「いやでもちょっと待って。私たちってそもそも保険に加入してないか?」

そう、健康保険。国民みんなが加入している保険。

しっかり毎月保険料も払っているのに、その内容を私は全く理解していませんでした。

でもこの健康保険、調べてみたらとても良い保険だったんです。

今回はそんな健康保険の知らないともったいないポイントをお伝えしたいと思います。

 

そもそも私たちは、会社員の方は健康保険、自営業者・フリーター等の方は国民健康保険に加入しています。

健康保険・国民健康保険の1つ目のメリットとして、70歳未満の方ですと医療費の自己負担割合が3割になる(70〜75歳未満の方は2割、75歳以上の方は1割)ということは皆さんご存知だとは思いますが、もう1つ知っておきたい制度があります。

高額療養費制度」これが健康保険・国民健康保険の2つめのメリットです。

この制度、一言で言ってしまうと「病院への一ヶ月の支払いが一定の限度額を超えた場合には超過分の医療費がほとんどタダになりますよ」という制度です。

はてその限度額とはどれくらいのものなのか。それは所得に応じて変わってくるのですが、ここでは例として※標準報酬月額28万〜50万の方をみてみましょう。

※標準報酬月額とは、4月〜6月の給与等(通勤手当等含む)の支給額平均です。年収でいうと約370万〜770万位といったところでしょうか。

 

標準報酬月額28万〜50万の方ですと自己負担限度額は以下になります。

8万100円 + ( 総医療費- 26万7千円)× 1%

はい、ここだけみてもイメージが湧きづらいと思います。笑

例として、医療費が100万かかったとします。自己負担割合は3割なので実際支払う金額は30万になるはずです。ですが、ここで活きてくるのがこの高額療養費制度。上の算式に当てはめて計算してみると

8万100円 + (100万 - 26万7千円)× 1% = 87,430円

実際に支払う金額は87,430円となるのです。

 

「あれ?結構減るのね。」

そう思いませんか?私は思いました。笑

おおざっぱにいって、入院が短い病気の医療費は高くても100万円、長期に及ぶものでも300万円程度とみられているので、上記に当てはめると長期の場合でも約10万ちょっとの支払いで済んでしまうのです。(差額ベッド代や食事代等の諸経費は含まれていません)

ちなみに標準報酬月額26万円以下の方ですと、自己負担限度額は57,600円です。(所得に応じた高額療養費の自己負担限度額はネットですぐに調べられます)

よく「入院に備えて」、「大きな手術に備えて」と保険に勧誘されますが、これだったら貯金でいけるかも。しかも病気するかわからんし。(あくまで私個人の意見です)

 

健康保険に加入している私たち日本国民は、もともとわりかし良い保険に入っているのだなあと感じたのでした。

 

長くなってしまったので今回はここまでにしたいと思います。

次の記事では、もう1つ知っておきたい健康保険の傷病手当金についてお伝えしたいと思います。

 

 

お問い合わせフォームはこちら